土星とメランコリックと認識ー2

前記事「土星とメランコリックと認識―1」からの続きです。

大事なのは問いかけと認識

多角的な視点を持つ際に大事なのは、
どの立ち位置からそれを見ているのかという視点の認識。

どの視点で見ているのかの現状を把握していないと、
何をどう知ったところで、答え自体もあやふやなものにしかならない。

 

自分はどう感じ、どう考え、どう行動しているのか

人は色々な出来事や人から影響を受けているので、
自己認識は意外と難しい。

なので、正しい計測の仕方が重要になってきます。
(目盛りが毎回異なってしまうと、正しい計測ができなくなってしまうので)

私にとっての目盛りは、タロットであり数秘術。
例えば、バースナンバー5番の視点に立った見方をしたりもするし、
行動の種類によって(例えば思考は3番なので、3番として物事を捉える)数字としての立ち位置を確認したりする。

リリ数秘術の講座を作るにあたり理(ことわり)をベースにしたのは、
この「目盛りとしての役割」を重要視していたからなんだなと気づきました。

もちろん、現状把握するための方法はいくらでもあって、
これ以外にも色を選んで色彩心理診断をしたり、
物理的なものであれば鏡を見たり体重を測ったり、
お金で言えば家計簿をつけたりするのも一種の方法。

シャーロックホームズの本の中で、自宅の階段の数を答えられないワトソンに
「君は毎日のようにそこを使うのに、まったく見ていない」
というようなことを言うシーンがあったと思いますが(うろ覚え)、
要するに「なんとなく知っている」のと「ちゃんと把握している」のとでは
大きな差があるんですよね。

人は、見ているようで見ていない

年明けにインフルエンザで寝込んだんですが(もう元気です)、
回復したときって体重を測ったり、顔色をまじまじと見たりするじゃないですか。

そこで気づいたんですよ。

「私、老けてる!!!!」
って。

白髪も何本か生えてるし
目の下にクマがあるし、
しわも増えてるし肌がたるんでるー!

普段は、昨日の延長だと思って顔を見ているから、
視覚に補正がかかってるんですよね。
改めて「いま」の視点で見てみると、衝撃です。

このように、「視界に入っている」のと「正しく認識している」のとでは
大きな差があります。

だからこそ、常に最新の情報に記録をアップデートしていく必要がある。
何故必要があるのかというと、認識にギャップがあると、
決断にもずれが生じるからです。

 

正しく把握をしていくために

数年前、数秘をご受講くださった生徒さんに下記の本をプレゼントしていただきました。


スピリチュアルライフのすすめ

慶応義塾大学准教授で、スピリチュアルを実践をもって研究している樫尾直樹さんの著書です。
ものすごくユーモアあふれていて実践的なのでおススメ。

著書のなかで、「ラベリング」という、現実の世界をありのままに見る観行が紹介されています。
いま起こっていることや行動していることを実況中継していくような作業。

自分のしていることを言葉にして、いま起こっていることに集中するのが目的です。

これは私見ですが、現状の把握に必要なのは

  • 行動
  • 体感
  • 計測
  • 記録

の4つだなと感じました。

ラベリングは、この把握に必要な要素が詰まっているなと感じたので、
本をいただいたのは何年も前なのに今でも深く印象に残っています。

正確に把握し、真剣に実行していく

これは先日参加した、SpaceOperaナミさんsavepointというワークショップで話題にあがり、
まさにタイムリーだったテーマ。

真剣に考えて、考え抜いて、やりきっていくこと

これが何よりも大切で、実は人生の神髄なのではと思っています。

体験する人生ではなくて、体験そのものが人生になっていく。

数秘やタロットの目的は幸せになることではなくて
(もちろん、それも一部には含まれるけれど)、
思いきり人生をやりきるための、自分の立ち位置を整えられるということなんだなと改めて感じました。

動くためには体力が必要で、体力をつけるためには筋肉や栄養や休息や運動が必要。
それと同様に、考えるためには思考力が必要で、思考力をつけるためには
正しい把握と冷静な視点と実践の計測が必要。

人生は連続しているものなので、
瞬間的な力だけだと疲弊してしまう。

しっかりとした思考の土台を築くためには、
体験を正しく認識して記録していくという行為が大事。

 

土星の土台と、メランコリックとポジティブと

正しい認識と土台の構築は、まさに土星のテーマ。

規律と集中、冷静さと秩序、訓練。
そして、疑うこと。

ポジティブとネガティブが背中合わせであるように、
問いかけることと信じることはセットなんですよね。

私が土星やメランコリーに惹かれてやまなかったのは、
しっかりと把握をして記録していきたいという、
ある意味未来を見るのではなく今を見るという点に
フォーカスしたかったからなのかもしれません。

あと、メランコリーには味わいがあります。
味わいとか深みとかエロスとか。
そういう「風味」が何より好きなんです。

人生の意味って何だろう?

数年にわたって、人生の意味って何だろうなとか使命ってあるのかなとか考えてきましたが、
人生に(誰かに決められた)意味はないし、幸せは目的でもないということに気づきました。

これは私にとっては目から鱗です。

幸せは体験の一部であって、目的ではない。
成功も同じ。
これに気づいてみて、いかに自分が
「幸せにならなきゃいけないんだ」
「成功しなきゃいけないんだ」
という想いに縛られていたのかがわかりました。

もちろん今が不幸という意味ではありませんし、
幸せを望んでいないわけではありません。

「人生は、ただ味わえばいいんだなー」
という気づきです。

味わいかたは人それぞれなんですが、
めいっぱい味わうための「味わい力」をつけるのが
数秘だったりタロットだったり、日々の暮らしからの学びなんだなという気がします。

これから、何をしようか

数秘の講座を開催してはいますが、これは「教える」というよりも「分かち合う」という認識の方が近いです。
むしろ、数秘の知識を得たうえでどう人生を味わっていくのかの方に興味があります。

現状の把握をしていくうえで、またさまざまな気づきがあればこうしてシェアをしていって、
人生の味わいの近況報告がたくさんの人たちと出来たら楽しそうですね!

 


(あ、もちろん、講座もやってます!ご興味のある方は下記からどうぞ)

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リリ数秘術考案・講師。調和をベースにした数秘術・色彩心理・タロット講座を開講。セッションも行う。
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