本を読む体力、というものがある
本は筋トレと同じで、読んでいないとどんどん読めなくなる、と感じている。
これはジャンルごとにも言えて、私はしばらく小説から遠ざかっていたのだが(心理や文化にまつわるものをつい手に取ってしまうので)、明らかに小説を読む体力が落ちたなと感じていた。
体力低下を感じるのは、ページをめくる手が遅い、もしくは続きを放置してしまうとき。
しばらくは、小説を手にとっては続きを放置する「食べかけの散乱」状態が続いていたのだが、いわた書店の一万円選書で選んでもらった「イモータル」を読み始めたら、面白くてぐいぐい読めている。
イヤーナンバー3番だからなのか、そもそも人は楽しいものには熱を傾けられるのか。
「面白い」と感じれば体力を増すきっかけをつくれるのだな、と気づいた。
本を読む体力をつくるために
- 興味のある本を読む
- ひとまず読む
- 間をあけずにこまめに読む
- 誰かに話す
(4)は意外と大事で、誰かに話すことで自分の「面白い」を再認識できる気がする。
これは「物語化批判の哲学」でも言われていたが、人は語ることにより自身を再構築していくので、より刺激があったほうが良い。
「イモータル」、古今東西の哲学が込められた物語
昔の人々の悩みや葛藤がいまの時代に通じる。
出だしは、インドへ旅に出た兄と、日本で鬱になりそうな状態で仕事をする弟が出てくるのだが、もうリアルすぎてこっちまで胃がキリキリする。笑
遠くの話が今の現実の自分に通じる…という、「遠いところと近いところ、大きなものと小さなものがつながる」ものが好きだ。
私の座右の銘は、マーティン・スコセッシの「もっとも個人的なことは、もっともクリエイティブである」という言葉なのだが、この物語にもそんな期待を感じる。
まだ序盤なので、これからが楽しみだ。
「イモータル」萩耿介 (著) |中公文庫


